東南アジアに位置するミャンマーは古くから黄金の国と称されてきました。国土面積は約67万8500平方km【日本の1.8倍】人口は約5000万人です。ミャンマーには約7割を占めるビルマ族をはじめ30を越える多民族が混同し独特の文化を形成しています。ミャンマー国民の多くは信仰心に篤い仏教徒でその象徴として崇められている宗教施設【バコダ】の放つ金色の輝きが【黄金の国】と呼ばれる所以でもあります。

1989年にビルマ連邦からミャンマー連邦に国名が変更された以後・経済再建を最重要課題とする取り組みが開始され経済面では自由化・開放化に力が注がれ経済活動が活性化しました。その結果92年〜95年までの第一次経済計画では年実質成長率7.5%・96年〜2000年までの第二次経済計画では年実質成長率8.4%強・2001〜2005年までの第三次経済計画では年実質成長率6%を見込んでいます。

近年の経済成長を支えているのがミャンマーの基幹産業であります農業です。GDPの5割以上を占め米作をはじめ食用油・豆類・ジュート・綿花・ゴムなどの作物の増産と輸出振興に力が注がれています。特に米作は近年の機械化の普及や二期作・三期作の奨励・農業用ダムの建設などにより大幅な生産増大が進んでいます。

更に水産業にも力が注がれています。ミャンマー人は海水魚を食べる習慣が無いため豊富な淡水魚を中心に生産が進み養殖も盛んに行われています。近年では国営企業・私営企業との合弁事業によりエビ・イカ・クラゲ・タイなどの海産物を輸出向けに増産するようになりました。

このほか国際都市として急速に開発が進んでいる首都ネーピードや最大都市ヤンゴンをはじめ古都マンダレーに代表される仏教遺跡などの観光資源の開発や国土の50%を占める森林資源を活用した木材加工品の輸出など経済の自由化の進展に伴う外貨獲得策が盛んに行われています。
一方で国内産業の発展を図るため輸出のみならず輸入振興も掲げられています。主な輸出品は前述した農林水産物や鉱物資源等の第一次産業物が主であり輸入品は工業原材料・各種製造機械類など多岐多様にわたっています。近年貿易額は輸出入とも増大傾向にあり2000年の推定で輸出額が1309百万ドル・輸入額は2355百万ドルとなっています。また外資の進出も年々増大傾向にありあらゆる産業分野で投資市場が進められています。主な投資分野としては石油ガス・各種製造業・不動産・ホテル観光・鉱業・農林漁業・畜産業などが上げられます。

これまで述べてきたように近年のミャンマーの経済発展は目覚しいものがあります。しかしながら市場経済経営の経験不足・資金や技術の不足・インフラ整備の不十分など諸事情により今後一層の経済発展の可能性を秘めながら未だにその発展途上にあると言えます。



ミャンマーの経済状況

【近年の経済状況】
2001年度から年率6%成長を目指す第3次5ヵ年計画が実施されました。ミャンマー政府は2001年度は10.5%2002年度は10%の成長を達成したと発表しています。産業構造の転換も遅れており製造業の対GNP比率は6.5%とASEANで最低の水準となっています。また昨年度の貿易収支は黒字となっていますが輸出が低迷しており厳しい輸入制限によって達成されたものでもあります。更には金融不安も広がっており対ミャンマー直接投資も2001年〜は新規案件はわずか7件となっています。インフレ率は今年に入り若干落ち着きを取り戻し20%前後の動きです。 ミャンマー政府は米の取引の自由化に向けて具体的な検討に入ったことを発表しました。これまで生産量の15%程度の収穫米を国営企業に供出する義務がありましたがこれを完全撤廃することにより国家の独占としていた輸出の全面自由化を実施する予定であります。これは1962年より続いていた経済政策の転換を意味しミャンマー経済の向上が期待されています。

ミャンマーの有望経済分野

【エネルギー】
石油・天然ガスMOGE【ミャンマー石油ガス会社】が一括管理しており探査・開発・生産および輸送を行なっています。MOGEは陸上の14の油田ガス田を操業してい て石油生産は主にミャンマーの中央地帯で行なっています。現在天然ガスは発電用と産業用にヤンゴンとピエーに送られています。MOGEは1989年以来 ・石油探査・生産のために多国籍企業14社と20の生産シェアリング契約を結びました。現在投資をしている外国企業がオンショアとオフショアで探査を続け成果をあげてい ます。

【観光】
ミャンマーは1000年の歴史から豊富な独自の仏教文化を持っています。最大都市ヤンゴンやミャンマー王朝の最後の首都であるマンダレー やは多数のバゴダ・僧院・伝統工芸などで人気があります。ミャンマー政府が1996年をミャンマー観光年【VISIT MYANMAR YEAR】とし観光事業に力を入れ現在キャンペーンが行われていてインフラ整備・宿泊施設・輸送手段の改善が行われました。その成果はエア・マンダレーや 海外からのホテル事業進出などで50万人の観光客に対応できるようになっています。観光業への投資も活発化されホテルの建設は300%も増加して います。

【農業】
農業作物は米・小麦・綿・タバコ・ゴム・ジュートなど60種以上栽培していますが耕作地は国土の12%しか使われていません。ミャンマーは外国人 の受入農業も外国投資委員会への申請で行う事が可能です。受入農業が出来るプランテーションは5,000エーカー・果物で3,000エーカー などの土地を借りれます。また、畜産では牛の飼育の場合5,000エーカーまで借りれます。土地の借地期間は最長30年ですが延長も可能で す。

【林業】
ミャンマーのチーク林は世界貿易で大きなシェアを占めます。今までは輸入する事が日本国では禁止されていましたが現在は可能です。チーク 材の輸出は国営の木材公社が行っています。外国投資国は国営企業との合弁・民間企業との合弁・あるいは100%出資で投資出来ます。ミャンマーは丸太輸出を認め られている唯一の国家でもありますが世界情勢の流れから将来的には廃止となるようです。これから投資する諸外国企業は木材ビジネス 【製材】を基本に貿易が行われます。

外国企業投資分野投資分野においては非常に豊富な天然ガス資源の埋蔵量から石油・ガス開発に23億米ドル〜の海外からの投資が実施されています。また製造業は工業製品の不足から常に上位になっています。ホテル・観光が3番目に入っています。これはミャンマー政府が1996年をミャンマー観光年【VISIT MYANMAR YEAR】とし観光事業に力を入れたからです。海外からのホテル事業進出がBOT【建設し30年間運営して相手国に譲渡する方式で15年間の延長が可能です。】によって建設活性化されました。